情報流通ビジネス研究所
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フェムトセル関連市場と事業戦略の展望「潜在市場編」

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ISBI調査「2010年、国内外キャリアがフェムトセルを次々導入へ」(2009/11/24)

情報流通ビジネス研究所はこのほど、調査研究報告書「フェムトセル関連市場と事業戦略の展望・市場/業界/ビジネスモデル編」を発刊した。本レポートは、「集中調査研究プロジェクト」の第1弾。このプロジェクトは、フェムトセルの市場環境やビジネスモデル、エコシステム、企業戦略の検証はもとより、関係者/消費者アンケートによる定量分析など、多様な調査アプローチを約半年間集中的に実施していくというもの。これらを継続して実施、フェムトセル関連ビジネスの具体像を明らかにしていく。

1. フェムトセルを巡る世界の動き
超小型基地局として登場したフェムトセルだが、最近ではデッドスポット解消というよりも、家庭向けの高度なサービスを提供する装置として、世界的に注目されるようになってきた。新たな収益源を模索する携帯電話事業者は、フェムトセルの実証実験から商用化へと舵をきり始めている。ここにきて、ドコモが世界初の在圏機能を盛り込んだ「マイエリア」を開始するなど、ホームICTの核となる、フェムトセル導入機運が急速に高まってきた。

米国ではスプリントやベライゾンに続き、AT&Tも3G対応フェムトセルの本格展開まで、秒読み状態。また英ボーダフォンや台湾のスターハブもすでに商用サービスを展開、欧州や中国の主要オペレータなども、標準化の進展をにらみながらタイミングを計っている。国内では、ソフトバンクやKDDIもサービス間近だ。

一方、フェムトセルのハード/ソフトウェア市場についても、携帯電話端末はもとより、チップやルーター、ネットワーク系、そして各種ソフトウェアなど、さまざまなベンダーが参入に意欲的な動きを見せている。仕様化/標準化も進展しており、フェムト・フォーラムや3GPPを始め、現在ではテレコム系にとどまらず、リビング/ホームネットワーク系標準との連携も活発になってきた。

2. 2010年から各国で商用フェムトセルが本格化
屋外基地局への干渉やハンドオーバーなど、これまでフェムトセルの課題とされてきた問題は、さまざまな技術的解決策が考案され、これらが3GPPでの携帯電話標準に盛り込まれて、バージョンアップを重ねている。レポートによれば、今までフェムトセルを実証レベルにとどめていた携帯電話事業者も、3Gベースでの標準化がほぼ固まってきたことにより、2010年から続々と本格的な商用サービスに踏み切るだろうとしている。

さらに現在、LTEや「SON」(Self Organized Network)といった、次世代ネットワーク標準にもフェムトセル関連技術が盛り込まれようとしている。こうしたことからレポートでは、3GからLTEへと移行する携帯電話事業者は、フェムトセルの存在をより重要視すると予測。

3. フェムトセル市場を巡る次世代ビジネス
第1回目となる本レポートでは、フェムトセルおよび関連する市場の方向性についても言及している。それによると、フェムトセルは「1人1台」の携帯電話端末と異なって、基本的には世帯ベースでの普及という視点が重要だとする。またレポートでは、サービス内容や購入決定プロセスなども踏まえた、マーケティング戦略が必要であるとし、失速を回避しながら、フェムトセルが普及していくイメージを図のように予測した。フェムトセルは、家庭向けサービスのあらゆる企業と連携するため、今後は重要なプラットフォームという性格が強くなると結論付けている。

図  フェムトセルの普及拡大イメージ

femto_market.jpg出典:情報流通ビジネス研究所「フェムトセル関連市場事業戦略の展望」第1回報告書より