情報流通ビジネス研究所
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スマートフォン/Pad型端末急増に悲鳴を上げる携帯キャリア(第1回)(2010/07/18)
米国における携帯端末のSNS利用状況について、comScore社が実施した結果によると、携帯利用者の11.1%(2009年11月~2010年1月の平均)が、携帯ブラウザからSNSサイトにアクセスしているという(前年同期6.5%増)。また、これをスマートフォンのユーザーに限れば、30.8%(同22.5%)になるとした。

スマートフォンからのSNSサイトアクセスの急増

SNSサイトに対する携帯電話ブラウザからのアクセスの内訳は、Facebookが2510万人、Twitterが470万人である。こうしたことから一目瞭然なように、携帯電話、とりわけスマートフォンからのSNSサイトアクセスは急増の一途を辿っている。

スマートフォンの急増は、現在まで米国において独占的にアップルのiPhoneを販売してきたAT&Tの事情をみても分かる。同社は2010年3 月、プレスリリースの中で自社のポストペイド加入者の約40%がスマートフォンを使っているとした。この水準はコンペチターの約2倍にあたるという。

iPhoneのヒットによって、AT&Tは加入者を増やしたものの、一方では悩ましい問題が顕在化した。一部のヘビーユーザーによるデータ・トラフィックの急増に、同社のネットワークが限界に近づこうとしていたのである。2009年12月にAT&Tは、アナリスト向け説明会の場で、同社デー タ通信量の40%は、スマートフォン利用者のわずか3%によるものであると発言していた。

そこで同社は2010年6月、それまでiPhoneなどスマートフォン向けに提供している料金プランを事実上廃止し、新規契約するユーザー向けには従量制 の料金プランを提供すると発表した。料金プランは「DataPlus」と「DataPro」の2種類ある。

前者は、月額15ドルで200MBまでのデータ通信が可能で、以降200MB単位で15ドルが加算される従量制とした。DataProは、月額25ドルで 2GBまで利用でき、以降1GB単位で10ドルを加算する。同社はまた、iPhone OS 4の提供に合わせ、「DataPro」のオプションプランとしてテザリングプランを提供する。利用料は月額20ドルとしている。

アップルは2010年になって、スマートフォンに続くモバイル型のパッド端末「iPad」を販売し、世界的ヒットになりつつある。米国における iPhoneは、AT&TのSIMロックがかかったものであったが、iPadの3G対応版は、日本のソフトバンク以外SIMフリーとして販売されている。すなわち今後は、携帯電話オペレータのネットワーク容量の多くを、スマートフォンやパッド型のようなモバイルデータメインの端末から生ずるトラフィックが占めるものと考えられる。

iPhoneを独占販売してきたAT&Tに限らず、こうした状況に対してすでに欧米の携帯電話オペレータは悲鳴を上げ始めている。→詳しくは最新レポート「モバイルインターネット要覧2011」へ
(文/情報流通ビジネス研究所 所長 飯塚周一)

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