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特集・フェムトセルの動向と市場展望(第2回)(2009/02/13)
Iub over IP型では、携帯電話ネットワークのRNC(Radio Network Controller:無線制御装置)をそのまま使う。RNCが屋外基地局と同様にフェムトセルを制御する形だが、RNCの処理量が膨大になるため現実的でないとされる。そこで、これを発展させたのが集線装置型と呼ばれるものだ。
無線方式と収容コアで異なる方式 RNCがフェムトセルをコントロールする点は変わらないが、フェムトセルとRNCの間に集線装置を置き、制御処理を分散させる。この2形態のコンセプトは、既存設備をできるだけ活用する点にあるが、ともに音声の遅延やゆらぎが生じやすいとされている。 こうした問題をできるだけ解消しようとしたのがUMA型だ。これは新たな制御装置の導入が必要となる。UMA用に開発された網制御装置「GANC/UNC」(Generic Access Network Controller/ UMA Network Controller)というRNC相当のものを、コアとフェムトセルの間に置く。つまり、収容するコアは既存の携帯電話ネットワークだが、呼制御装置などは新設する格好となる。 図 FMCソリューションのタイプ BTS:Base Transceiver Station AP:Access Point RNC:radio Network controller SIP:Session Initiation Protocol UMAはその名の通り、免許不要の無線を使って端末からAPに接続させ、GANC/UNCという制御装置を導入して固定と移動の間をシームレスにつなぐ技術標準を指す。注意したいのは、免許不要の無線を使うからUMA型と呼ぶのではない点。屋内基地局アクセスで使う無線が3Gでも、RNCとは別にGANC/UNCを用意して、固定と移動間のハンドオーバーを実現させる形はUMA型に分類される。図中の「UMA型」に、無線LANおよび携帯電話の「デュアル端末」と「3G端末」の両方あるというのは、そうした理由からだ。 問題点の克服にとどまらず、付加価値を高めてより高度なものに仕上げようとするのが、IMS型である。この形態では、SIPやIMSを使ってフェムトセルをコアに収容する。この場合のコアは従来の携帯電話網というより、固定と移動の両方をIMSで統合した、NGNのようなIPネットワークということになる。 IMS型フェムトセルの場合、現在の3G/3.5G端末を使うのか、あるいは今後のLTEやWiMAX端末を用いるのかによって、盛り込まれる機能は違う。例えば、現行端末をそのまま使うフェムトセルなら、3G携帯電話のプロトコルをSIP/IMSに変換する機能が必要になる。これに対し、端末内~コアにいたるまでフルIPのLTE/WiMAXなら、フェムトセルはIPパケットだけを制御するだけで、3G~SIP/IMS間のプロトコル変換機能は要らないことになる。 (文/株式会社情報流通ビジネス研究所 所長 飯塚周一) →最新レポート「モバイルインターネット要覧2011」の詳細はこちら [コラム関連記事]
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