情報流通ビジネス研究所
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スマートフォン大競争時代・第1回(モバイルインターネット要覧2011より)(2010/12/12)
世界の携帯電話機出荷台数は、世界経済不況の影響を受け、2008年第4四半期から2009年第2四半期にかけて前年同期比ベースで減少を続けることになった。また2009年通年でも、前年をわずかに下回る結果となり、通信バブルで前年より出荷数が落ち込んだ2001年以来、世界の携帯電話端末市場はいったん踊り場に出た格好となっている。

しかし、その中身を見てみると、四半期ベースでは2009年第3四半期から再び前年同期が上昇に転じ、2010年の1Q~2Qにはそれぞれ四半期の過去最 高記録を達成するまでに至っている。すなわち、2009年上半期の落ち込みは下半期の伸びでカバーされて、2009年通年で微減にとどまり、2010年は 再び従来の市場拡大路線に乗ってきたといえる。

回復基調の原動力となったのが、スマートフォンの躍進である。もともとスマートフォンは、RIMやマイクロソフト、あるいはPDA専業メーカーがビジ ネスユーザーなど特定ユーザーを対象に販売していたが、決して市場のメジャーになり得ていない存在であった。しかし、2007年にAppleが iPhoneを出して以来、一気にマスユーザーを取り込み始めたことはいうまでもない。

こうしてスマートフォンは、世界の携帯電話端末市場において急速に数量を伸ばし始め、2009年には端末出荷全体の15%弱を占めるまでになった。 2009年は端末市場全体で前年の実績に届かなかったものの、スマートフォン需要は着実な伸びを見せ、結果として全体の落ち込みをカバーする格好となった のである。

スマートフォンに対する需要は日を追うごとに高まっており、2010年通年ベースでは少なくとも携帯電話全体の20%の需要が見込まれ、引き続き携帯電話端末市場全体の牽引役を演ずるものとみられる。この傾向はさらに加速化し、2014年には出荷数全体の過半を占めるだろう。2015年には全体の約7割が、現在定義されるところのスマートフォンで占めるものと予測される。

つまるところ、5年後の携帯電話端末の姿とは、エマージング・マーケット向けに出荷される超安価な音声+SNSの単機能機を別とすれば、基本的にはユー ザーが自らの好みや使途、スキルに応じてカスタマイズする、あるいは同一端末やOSであっても使わないアプリケーションや機能を殺して使うようなものになっているだろう。

あとは、CPUスペックやメモリ、ハード上の差異があるかないかということになる。その頃にいたっては、スマートフォンとフィーチャーフォン、ミッドレンジ/ローエンドという区分や定義の仕方も大きく様変わりしているものと思われる。(次回に続く) →詳細 

※本記事は「モバイルインターネット要覧2011」の内容を一部抜粋したものです。
(文/情報流通ビジネス研究所 所長 飯塚周一)

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